あなたは王の器じゃありません 文官令嬢、辺境の地でその才を発揮する
「君達の仕事ぶりについては、充分見せてもらった……これからは、領政にも手を貸してもらいたい」

 今までドラヴェンは、エルニーナ達の仕事ぶりを見ていたらしい。たしかに、今まで与えられた仕事は『辺境伯家』に関するものばかりだった。
 領全体に関わるような仕事は任されていない。騎士団にしても、先代辺境伯の資料にしても、倉庫の管理にしても、今までは辺境伯家だけが対象だった。
 コルネリオ達領政に関わる役人達とは、部屋も別。

(……信頼に値するか、慎重に見定めてたというところかしら)

 いきなり王都から送り込まれてきたエルニーナやセヴェロを信じろと言うのは難しいだろう。ソリンを雇ってくれたのも、エルニーナと同様に見定めていたのだとしたら。
 それは、辺境伯として正しい判断だ。迂闊に信頼すべきではない。

「近頃、役所の方に領民からの相談も増えている。手を打ちたいというのがコルネリオの意向だ」
「……私達は、協力すればいいんですね?」
「そういうことだ。頼む」

 今までは試用期間ということだ。
 ドラヴェンに命じられて、コルネリオは説明を始めた。
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