あなたは王の器じゃありません 文官令嬢、辺境の地でその才を発揮する
「求人については、直接聞いて回らねばならん。この時期は、農家で収穫の手伝いを探している家が多い」
「でしたら、一緒に聞いて回りませんか。私も、この土地のことをもっと知りたいんです」

 コルネリオと共に話を聞いて回ったら、もっとこの地を知ることができる。

「セヴェロ、医療相談もやろう。騎士団の医薬品を使ってもいいし、費用は辺境伯家で持つ」
「それなら、近隣の医師や薬師に協力を頼んだ方がいいかもしれません。僕が話をしに行ってもいいですか?」

 ドラヴェンも話に加わり、活発に意見が交わされる。今まで、こんな風に辺境伯領全体に関わる話をしたことはなかった。
 領民の相談に乗るのは、領地での生活が長い役人達に任せる。

(ソリンに受付をお願いするでしょ、物資はセヴェロさんに確認してもらって……)

 コルネリオには、全体の統括をお願いしよう。エルニーナは、必要なところの手助けに回る。当日のことは後ほどあらためて相談するとして、まずはそんな感じでいければいいのではないだろうか。
< 115 / 272 >

この作品をシェア

pagetop