あなたは王の器じゃありません 文官令嬢、辺境の地でその才を発揮する
「んもー! こんなに大変だなんて考えてもなかったわよ!」

 庭園に出したままのテーブルに、ソリンがばたりと倒れ込む。なにしろ、集まった人の数は多かった。
 一人十五分だけ休憩を取ってサンドイッチを飲み物で流し込み、すぐに対応に戻ったのだ。辺境伯であるドラヴェンも例外ではなかった。

「セヴェロさん、患者さんはどのぐらいいました?」
「百三十人。医師達も、ほとんど休憩なしで対応してくれたよ」
「住居の相談は、八十件。そのうち半数は、住むところを見つけられそうだ。残りの者は、避難所にとりあえず入ってもらう。住み込みの使用人を求めている家もあるから、そちらに紹介するのもいいだろう」

 と、役人が言う。
 農家や商家などでは、住み込みの使用人を求めている家もある。家も仕事もない者は、住み込みで働ける場所を探すというのもいい方法かもしれない。

「騎士団で働きたいという人が二十三人、あと、魔物の出没の報告が十三件、騎士達の巡回ルートに関する相談が五件」

 と、途中から加わった副騎士団長が言う。
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