あなたは王の器じゃありません 文官令嬢、辺境の地でその才を発揮する
倉庫には暖炉などないのに、セヴェロだけではなく、皆、上着は脱いでしまっていてシャツだけだ。たしかに風がないだけで、ずいぶん温かいように感じられる。
「この倉庫は作りがしっかりしているからね。底冷えするかと思ったんだけど、そんなこともなかったな」
「一年を通して、室温が一定に保たれているってことでしょうか」
気にはなるが、今はその点に気を取られている場合ではない。
「じゃあ、数を確認してずれがあれば発注……って、この雪じゃ難しいか」
「そうね。お屋敷に領民を避難させるかもって辺境伯様はおっしゃっていたわ」
「そっか……そうなると、たしかに在庫は確認しておいた方がいいね。ねえ、こういう時、今まではどうしてた?」
と、言葉の後半、セヴェロは一緒に倉庫で働いていた他の男性に問いかけた。
「領民の生活に影響が出ない程度にかき集めてたけど、この雪じゃなあ……」
「あるものでどうにかするしかないか。燃料用の魔石も、もうちょっと集めておけばよかったな」
「それなら、騎士団の倉庫から回せるかもしれないぞ。先代の辺境伯様が集めたやつがまだ残っていたはず」
「この倉庫は作りがしっかりしているからね。底冷えするかと思ったんだけど、そんなこともなかったな」
「一年を通して、室温が一定に保たれているってことでしょうか」
気にはなるが、今はその点に気を取られている場合ではない。
「じゃあ、数を確認してずれがあれば発注……って、この雪じゃ難しいか」
「そうね。お屋敷に領民を避難させるかもって辺境伯様はおっしゃっていたわ」
「そっか……そうなると、たしかに在庫は確認しておいた方がいいね。ねえ、こういう時、今まではどうしてた?」
と、言葉の後半、セヴェロは一緒に倉庫で働いていた他の男性に問いかけた。
「領民の生活に影響が出ない程度にかき集めてたけど、この雪じゃなあ……」
「あるものでどうにかするしかないか。燃料用の魔石も、もうちょっと集めておけばよかったな」
「それなら、騎士団の倉庫から回せるかもしれないぞ。先代の辺境伯様が集めたやつがまだ残っていたはず」