あなたは王の器じゃありません 文官令嬢、辺境の地でその才を発揮する
「エルニーナさん、薬も準備しておいてくれ。病気の者もいると思う」

 コルネリオの言葉に、エルニーナはうなずいた。薬や薬の材料も倉庫にある。解熱剤や咳止め、痛み止めなどは先に用意しておいてもいいだろう。

「こっちからも人を出すが、ソリンさんは、難民達の聞き取り調査に入ってもらいたいがかまわないか?」
「もちろん。ソリン嬢ならば適任だ」

 コルネリオの提案をドラヴェンが了承して、さっさと動き始める。
 まずは、避難民達に落ち着いてもらわなければ。
 エルニーナはすぐに気持ちを切り替えた。

(……一人も死なせちゃダメ)

 倉庫から物資が運び出され、避難民達に割り当てられていく。数百人はいるだろうか。
 厨房には、辺境伯家の使用人が入ってくれるというので、エルニーナも聞き取り調査に加わった。
 まずは、病人、子供を抱えた家族から話を聞いてく。

「お子さんが発熱しているのですね。では、あちらに。お医者さんの診察を受けて薬をもらってください」

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