あなたは王の器じゃありません 文官令嬢、辺境の地でその才を発揮する
だが、今日はどういう風の吹き回しか、エルニーナが作った資料を彼自身が確認したようである。余計なことしかしていない。
「彼を、騎士団の料理係にするなんて、なんてもったいないことをするんだ。彼のような立派な体格を持つ者は、騎士として国に貢献すべきだ」
「ですが、彼は料理人として修業してきましたし、彼の料理の腕を捨ててしまうのはもったいないです。騎士団の人達も美味しいものを食べられれば、もっと元気に」
「それが余計なことだというのだ。我々の仕事は、適した人材を適した場所に配置することだろう」
適した場所に配置されていないから、エルニーナはメモ書きをつけたのに。だが、それも、ステファノからしたら余計なことでしかないのだろう。
「いいかね? 君は、余計なことはしなくていいんだ」
「……はい、申し訳ございません」
エルニーナは唇を噛んだ。
先ほど昼食を食べながらソリンと愚痴をこぼし合ったのは記憶に新しい。
いや、ソリンが愚痴をこぼしてエルニーナはそれに付き合っていただけだけれど、思うところは一緒である。
(……もっと力があればいいのに)
「彼を、騎士団の料理係にするなんて、なんてもったいないことをするんだ。彼のような立派な体格を持つ者は、騎士として国に貢献すべきだ」
「ですが、彼は料理人として修業してきましたし、彼の料理の腕を捨ててしまうのはもったいないです。騎士団の人達も美味しいものを食べられれば、もっと元気に」
「それが余計なことだというのだ。我々の仕事は、適した人材を適した場所に配置することだろう」
適した場所に配置されていないから、エルニーナはメモ書きをつけたのに。だが、それも、ステファノからしたら余計なことでしかないのだろう。
「いいかね? 君は、余計なことはしなくていいんだ」
「……はい、申し訳ございません」
エルニーナは唇を噛んだ。
先ほど昼食を食べながらソリンと愚痴をこぼし合ったのは記憶に新しい。
いや、ソリンが愚痴をこぼしてエルニーナはそれに付き合っていただけだけれど、思うところは一緒である。
(……もっと力があればいいのに)