あなたは王の器じゃありません 文官令嬢、辺境の地でその才を発揮する
「……いつも通りの仕事をしましょう」
動けないでいるエルニーナに寄り添ってくれたのは、ソリンだった。背中に添えられた彼女の手。そこから、彼女の優しい気持ちが流れ込んでくるみたいだ。
「うん」
そう、ドラヴェンから留守を任されているのだ。エルニーナが不安な様子を見せるわけにはいかない。
いつも通りに仕事をしようと試みる。エルニーナに与えられているのは、辺境伯の執務室。そこにこもり、猛然とペンを動かした。
「エルニーナさん、倉庫の小麦粉、三番の箱が空になった。四番の箱を開けたよ」
「わかりました。小麦粉は節約したいですね」
セヴェロが報告に持ってきてくれた台帳に視線を落とす。
四番の箱を開けたということは、小麦粉の残りはあと二割ということだ。番号をつけて整理しているだけに、どの程度残っているのかすぐに理解できてしまう。
「お芋はまだ残っていたわよね。明日は、昼と夜はお芋の団子を入れたスープにしましょう。一皿ですむから、燃料も節約できるし」
「そうだね。パンはまとめて焼くにしても、燃料も節約したいな」
動けないでいるエルニーナに寄り添ってくれたのは、ソリンだった。背中に添えられた彼女の手。そこから、彼女の優しい気持ちが流れ込んでくるみたいだ。
「うん」
そう、ドラヴェンから留守を任されているのだ。エルニーナが不安な様子を見せるわけにはいかない。
いつも通りに仕事をしようと試みる。エルニーナに与えられているのは、辺境伯の執務室。そこにこもり、猛然とペンを動かした。
「エルニーナさん、倉庫の小麦粉、三番の箱が空になった。四番の箱を開けたよ」
「わかりました。小麦粉は節約したいですね」
セヴェロが報告に持ってきてくれた台帳に視線を落とす。
四番の箱を開けたということは、小麦粉の残りはあと二割ということだ。番号をつけて整理しているだけに、どの程度残っているのかすぐに理解できてしまう。
「お芋はまだ残っていたわよね。明日は、昼と夜はお芋の団子を入れたスープにしましょう。一皿ですむから、燃料も節約できるし」
「そうだね。パンはまとめて焼くにしても、燃料も節約したいな」