あなたは王の器じゃありません 文官令嬢、辺境の地でその才を発揮する
そして、彼らが出かけて行ってから三日目の夜。
ドラヴェンを見送った避難民達の間にも、戻ってこないことに不安が広がっているようだ。
食事の配給を受けている避難民達も、どこかそわそわとしているように感じられる。
(もう、日が落ちちゃった……)
危険だから、夜に移動はしないはず。となると、途中まで来ていたとしてもどこかでもう一泊するだろう。戻ってくるのは、明日か、それとも明後日か。
窓の外にもう一度目を向ける。
(……あ)
雪の向こう、何か動いている者が見えた気がしたエルニーナは、執務室から飛び出した。
「エルニーナ! コートぐらい着なさいよ!」
慌てた様子で、エルニーナのコートを持ったソリンが追いかけてくる。
玄関の扉を出たところで立ち尽くしているエルニーナの肩に、彼女はコートをかけてくれた。
「……たしかに寒かったわ」
「でしょ」
しっかり自分のコートを着込んだソリンは、一緒にエルニーナと同じ方向を見つめてくれる。暗い空と白い地面の間、たしかにこちらに向けて動いている明かりがある。
気のせいじゃない。
ドラヴェンを見送った避難民達の間にも、戻ってこないことに不安が広がっているようだ。
食事の配給を受けている避難民達も、どこかそわそわとしているように感じられる。
(もう、日が落ちちゃった……)
危険だから、夜に移動はしないはず。となると、途中まで来ていたとしてもどこかでもう一泊するだろう。戻ってくるのは、明日か、それとも明後日か。
窓の外にもう一度目を向ける。
(……あ)
雪の向こう、何か動いている者が見えた気がしたエルニーナは、執務室から飛び出した。
「エルニーナ! コートぐらい着なさいよ!」
慌てた様子で、エルニーナのコートを持ったソリンが追いかけてくる。
玄関の扉を出たところで立ち尽くしているエルニーナの肩に、彼女はコートをかけてくれた。
「……たしかに寒かったわ」
「でしょ」
しっかり自分のコートを着込んだソリンは、一緒にエルニーナと同じ方向を見つめてくれる。暗い空と白い地面の間、たしかにこちらに向けて動いている明かりがある。
気のせいじゃない。