あなたは王の器じゃありません 文官令嬢、辺境の地でその才を発揮する
はるか遠い辺境の地を領地とし、王都にはほとんど来ることのない叔父。だが、彼は、父との間に不和の種を蒔きたくないと自ら現在辺境伯領となっている地位を選んだそうだ。
華やかな王都と比べたら、何尾もない辺境の地。人口より魔物の数の方が多いと言ってもいいぐらいの場所だ。
だが、そんな地に送られてもドラヴェンは腐らなかったようだ。辺境伯となってからも、真摯に職務に勤しんでいる。
だからだろうか。王都では、ドラヴェンのことを悪く言う者はいない。それどころか、『あの方が兄だったなら』と囁き合う者だっているほどだ。
王都を離れてから、一度も来たことがないくせに。
(……面白くない)
ため息をついて、ソファに腰を落とす。
夢をあきらめて、国王になった。偉大なる王になって、歴史に名を遺すつもりだった。だが、常に目の前にドラヴェンがいる。遠くに追いやっても、なお。
(……春になったら)
春になったら、あの地に監査の者を送ろうか。そうだ、ステファノがいい。
彼は、役に立たない役人を次々に辺境伯領に送り込んでくれた。彼ならば、マクシムの望む結果を持ち帰るに違いない。
華やかな王都と比べたら、何尾もない辺境の地。人口より魔物の数の方が多いと言ってもいいぐらいの場所だ。
だが、そんな地に送られてもドラヴェンは腐らなかったようだ。辺境伯となってからも、真摯に職務に勤しんでいる。
だからだろうか。王都では、ドラヴェンのことを悪く言う者はいない。それどころか、『あの方が兄だったなら』と囁き合う者だっているほどだ。
王都を離れてから、一度も来たことがないくせに。
(……面白くない)
ため息をついて、ソファに腰を落とす。
夢をあきらめて、国王になった。偉大なる王になって、歴史に名を遺すつもりだった。だが、常に目の前にドラヴェンがいる。遠くに追いやっても、なお。
(……春になったら)
春になったら、あの地に監査の者を送ろうか。そうだ、ステファノがいい。
彼は、役に立たない役人を次々に辺境伯領に送り込んでくれた。彼ならば、マクシムの望む結果を持ち帰るに違いない。