あなたは王の器じゃありません 文官令嬢、辺境の地でその才を発揮する
 また、大きな魔石は、王都で巨大な魔道具の燃料源としては使えるが、辺境伯家にはそこまで大きな魔石を必要とする魔道具はない。こちらも売却した。

「だが、大きな魔石も小さく割れば燃料源として使えるのではないか?」
「検討いたしましたが、魔石の加工して使うより、売却して新たなものを購入した方が利益が出ますので……ストーブに使う魔石と相殺という形にいたしました」

 セヴェロの実家では、燃料源となる魔石の在庫が少々だぶついていたらしい。その分、こちらに有利な取引で交換してもらった。
 なんでも、燃料として使うのではなく、大きな魔石を磨いてインテリアにするのが最近王都で流行中らしい。
 磨きの加工を行うだけで、元の価値の何十倍、何百倍もの値で売却できるとセヴェロの父はほくほくとしていたそうだ。

「……なるほど」

 ステファノは、鋭い目線で書類を確認しつつ、時折エルニーナに対して質問を飛ばしてくる。
 一秒も油断できず、エルニーナはステファノが書類を捲るのを眺めていた。これで、納得してくれればいいのだが。

「ずいぶん大量に物を処分したのだな」
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