あなたは王の器じゃありません 文官令嬢、辺境の地でその才を発揮する
ソリン宛の三通を渡して、自分あての二通を手元に残す。机に戻って差出人を確認する。片方は、差出人を見るまでもなく母からのものだった。字を見ればわかる。
もう一人の筆跡にも見覚えがあるような気がするけれど……裏を返してみて気が付いた。マクシム騎士団でお世話になった騎士団長ティベル・ロッカからだ。
「実家から?」
「うん、辺境伯領での生活はどうかって、気にしてるみたい。冬は厳しかったって手紙に書いちゃったから」
「私も。エルニーナの家もそうだけれど、娘が近くにいないって不安なのかもね」
ソリンは上に跡取りの兄がいるから、役人になった。
王都で働いていたはずが、辺境伯領に押しかけてきてしまったのだから、彼女の両親が心配するのも当然だ。
改めて家族からの手紙に目を通したエルニーナは嘆息した。
辺境伯領での生活について知ってもらいたいと、この寒波で大変だったことを前回の手紙に書いたのを後悔した。退職して戻ってきてはどうかと提案されている。
(冬の間、手紙が届かなかったのを心配していたからって、余計なことを書いちゃったかしら)
もう一人の筆跡にも見覚えがあるような気がするけれど……裏を返してみて気が付いた。マクシム騎士団でお世話になった騎士団長ティベル・ロッカからだ。
「実家から?」
「うん、辺境伯領での生活はどうかって、気にしてるみたい。冬は厳しかったって手紙に書いちゃったから」
「私も。エルニーナの家もそうだけれど、娘が近くにいないって不安なのかもね」
ソリンは上に跡取りの兄がいるから、役人になった。
王都で働いていたはずが、辺境伯領に押しかけてきてしまったのだから、彼女の両親が心配するのも当然だ。
改めて家族からの手紙に目を通したエルニーナは嘆息した。
辺境伯領での生活について知ってもらいたいと、この寒波で大変だったことを前回の手紙に書いたのを後悔した。退職して戻ってきてはどうかと提案されている。
(冬の間、手紙が届かなかったのを心配していたからって、余計なことを書いちゃったかしら)