あなたは王の器じゃありません 文官令嬢、辺境の地でその才を発揮する
(わざわざ、私に問い合わせをする必要もないのよね)
マクシム騎士団は、王国騎士団の内部組織という扱いだ。だから、そこの通信網を使えば、ヤーゴット伯爵だけではなく、ドラヴェンにだって情報提供を依頼できたはず。
なのに、それをしないということは。
王都で何か問題が起こっているのかもしれない。
(……どうか、皆、無事でいますように)
ティベルから頼まれた情報をまとめ、手書きの地図と共に送り返す。通常の郵送方法では間に合わないかもしれないから、アルジェンタ商会の伝手を使わせてもらった。
嫌な予感というのは、当たらないでほしいと思えば思うほど実現してしまうものなのかもしれない。
「エルニーナさん、うちの商会が商品を持ってきたよ」
手紙を送ってからひと月。例年なら、春の討伐が始まっている頃だ。隣のヤーゴット伯爵領に、王都からの騎士達が到着したという話は聞いている。
彼らのことを気にしながらも、エルニーナはいつも通りの仕事をしていた。マクシム騎士団の人達は心配だけれど、エルニーナのところまでは詳しい情報は入ってこない。
「……本当?」
マクシム騎士団は、王国騎士団の内部組織という扱いだ。だから、そこの通信網を使えば、ヤーゴット伯爵だけではなく、ドラヴェンにだって情報提供を依頼できたはず。
なのに、それをしないということは。
王都で何か問題が起こっているのかもしれない。
(……どうか、皆、無事でいますように)
ティベルから頼まれた情報をまとめ、手書きの地図と共に送り返す。通常の郵送方法では間に合わないかもしれないから、アルジェンタ商会の伝手を使わせてもらった。
嫌な予感というのは、当たらないでほしいと思えば思うほど実現してしまうものなのかもしれない。
「エルニーナさん、うちの商会が商品を持ってきたよ」
手紙を送ってからひと月。例年なら、春の討伐が始まっている頃だ。隣のヤーゴット伯爵領に、王都からの騎士達が到着したという話は聞いている。
彼らのことを気にしながらも、エルニーナはいつも通りの仕事をしていた。マクシム騎士団の人達は心配だけれど、エルニーナのところまでは詳しい情報は入ってこない。
「……本当?」