あなたは王の器じゃありません 文官令嬢、辺境の地でその才を発揮する
「補給の計画は、パラディーヌ侯爵が万全に整えたと評判になっていたと言います。今回の討伐は、成功だと思いますよ」
「そう? それならよかった……」
そう口にしかけて、止まってしまう。エルニーナの知る限り、ステファノは人事の専門家だ。魔物討伐部隊の補給計画を彼が立てられるのだろうか。
(大丈夫よね、だって、強い騎士ばかり集めていたんだから)
マクシム騎士団は、魔物討伐に特化した騎士団だ。きっと、彼らならエルニーナの情報をうまく使ってくれるに違いない。
辺境伯家に緊張が走ったのは、商会が来てから一週間後のことだった。
「……辺境伯様! 王都の騎士が来ています!」
普段は役所にいる役人が、走って執務室に飛び込んできた。王都の騎士という言葉に、ドラヴェンだけではなくエルニーナも立ち上がる。
「何があった?」
「……それが」
役人にもよくわかっていないようだが、血まみれの騎士が馬を走らせてきたらしい。
役所の入り口から飛び出すと、そこにいたのは見覚えのある制服をまとった騎士だった。拭う余裕すらなかったのか、血があちこちにこびりついている。
「そう? それならよかった……」
そう口にしかけて、止まってしまう。エルニーナの知る限り、ステファノは人事の専門家だ。魔物討伐部隊の補給計画を彼が立てられるのだろうか。
(大丈夫よね、だって、強い騎士ばかり集めていたんだから)
マクシム騎士団は、魔物討伐に特化した騎士団だ。きっと、彼らならエルニーナの情報をうまく使ってくれるに違いない。
辺境伯家に緊張が走ったのは、商会が来てから一週間後のことだった。
「……辺境伯様! 王都の騎士が来ています!」
普段は役所にいる役人が、走って執務室に飛び込んできた。王都の騎士という言葉に、ドラヴェンだけではなくエルニーナも立ち上がる。
「何があった?」
「……それが」
役人にもよくわかっていないようだが、血まみれの騎士が馬を走らせてきたらしい。
役所の入り口から飛び出すと、そこにいたのは見覚えのある制服をまとった騎士だった。拭う余裕すらなかったのか、血があちこちにこびりついている。