あなたは王の器じゃありません 文官令嬢、辺境の地でその才を発揮する
だが、ステファノがつけた騎士達は、騎士の中でもあまり素行がよくない者が多かったらしい。武器の手入れもろくにせず、足を引っ張ることになったそうだ。
「……団長は、一人でも多く逃がそうと奮戦して……お、俺、私には、辺境伯に助けを求めるように、と」
「辺境伯様、分隊の方はもう出撃していたそうです」
「団長は、何名かの騎士を様々な方向に走らせた。どこで何があるかわからない、と」
「……用心深い人だ」
ドラヴェンの口調には、素直な感嘆の色があった。けれど、話を聞いていたエルニーナはやり切れないものを抱えていた。
(……あの人が、全部台無しにした)
マクシム騎士団が創立されてから、エルニーナはできる限りのことをした。
向いている仕事があると気づいた人に関しては、ティベルに進言し、ティベルはエルニーナの言うことを馬鹿にせず受け入れてくれた。
もちろん、すぐに実戦に投入したわけではない。訓練所できちんと確認してから、実戦で活用した。
おかげで、昨年の遠征は成功に終わったと聞いている。できるだけ多くの騎士を連れ帰るよう、ティベルは努力していたというのに。
「……団長は、一人でも多く逃がそうと奮戦して……お、俺、私には、辺境伯に助けを求めるように、と」
「辺境伯様、分隊の方はもう出撃していたそうです」
「団長は、何名かの騎士を様々な方向に走らせた。どこで何があるかわからない、と」
「……用心深い人だ」
ドラヴェンの口調には、素直な感嘆の色があった。けれど、話を聞いていたエルニーナはやり切れないものを抱えていた。
(……あの人が、全部台無しにした)
マクシム騎士団が創立されてから、エルニーナはできる限りのことをした。
向いている仕事があると気づいた人に関しては、ティベルに進言し、ティベルはエルニーナの言うことを馬鹿にせず受け入れてくれた。
もちろん、すぐに実戦に投入したわけではない。訓練所できちんと確認してから、実戦で活用した。
おかげで、昨年の遠征は成功に終わったと聞いている。できるだけ多くの騎士を連れ帰るよう、ティベルは努力していたというのに。