あなたは王の器じゃありません 文官令嬢、辺境の地でその才を発揮する
 エルニーナとドラヴェンが留守にしている間は、内向きのことはジャイルが、領政はコルネリオが中心となって行うそうだ。討伐にドラヴェンが赴いた時と同様である。

「コルネリオさん、留守の間、よろしくお願いします」
「任せろ。俺は、生まれた時からずっとここで暮らしているんだからな」

 ソリンはコルネリオの補佐、セヴェロは倉庫番だけではなく辺境伯騎士団と療養中のマクシム騎士団の団員達との間を調整する仕事をしてくれるそうだ。
 これでしばらくの間留守にしても問題ない。
 辺境伯領に来た時は一人だった。ここで働くうちに、気が付けばこんなに頼もしい仲間に囲まれている。

「必ず戻ってきます。辺境伯様と一緒に」
「当たり前よ。戻ってこなかったら、私が王都まで殴り込みに行くから」

 ソリンの言葉に、食堂にいた全員が笑った。冗談めかしているけれど、本気でやりかねないのがソリンだ。彼女の行動力には、見習うべき点も多い。
 ドラヴェンはエルニーナと共に雪竜車に乗ったり、もう一台の雪竜車へ移動したりと、道中も忙しくしていた。
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