あなたは王の器じゃありません 文官令嬢、辺境の地でその才を発揮する
 エルニーナがある程度仕事を終えたのは、その日の夕方のことだった。
 とりあえず、すぐに騎士達が入ることになる寮の備品の申請、制服については王国騎士団の騎士団長にも話を通さねばならないので、騎士団長同士の会談のセッティング、その他、騎士団長同士で話をしておいた方がいいであろう議題もまとめておいた。

「いえ、私は魔物の討伐には詳しくないので。もし、何か足りないところがあったら団長の方で付け加えてください」
「これなら問題ない。ありがとう」

 ティベルの言葉に、エルニーナはほっとする。どうやら、ここではうまくやっていけそうだ。


 王都近くに魔物が出没した時の対応について、訓練所を使う時間、人員の交流についてはどうするか等、騎士団長同士の話し合いはうまくいったようだ。
 ティベルはエルニーナの仕事ぶりを認めてくれていて、エルニーナの提案には毎回きちんと耳を傾けてくれる。もちろん全部賛成ではなく反対されることもあるが、きちんと理由を説明してくれるし、聞けばエルニーナも納得するので問題はない。

「……エルニーナ、ちょっといいかしら?」
「ソリン、どうかしたの?」

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