あなたは王の器じゃありません 文官令嬢、辺境の地でその才を発揮する
目を閉じ、頭の中で計画を巡らせる。
鍵をかけていることに騎士が気づいたとしても、眠りを邪魔されたくなかったからと言えばいい。
◇ ◇ ◇
足を踏み入れた王座の間には、異様な空気が漂っていた。
集まった貴族達、そして騎士団員達。彼らの目が、一斉にエルニーナに突き刺さる。まさか、こんなに多数の人がこの場に集まっているとは想定もしていなかった。
華やかに装った貴族達。
白と青を基調とした制服をまとった騎士達。
戦闘服ではなく礼装だったが、彼らがエルニーナに向けているのは心配しているような気がする。
マクシム騎士団の人達だ。彼らと共に働いたのはたったの三ヶ月。だが、彼らはエルニーナを忘れてはいなかった。
ゆっくりと歩いて行ったエルニーナは、国王の前で頭を垂れる。それは、この国の貴族として当然の礼節だった。
「エルニーナ・ヴァレスク。顔を上げろ」
命じる声に、エルニーナはゆっくりと顔を上げる。深く息を吸い込んでから、背筋を伸ばした。
「お前には、マクシム騎士団を壊滅に追い込んだ疑いがかかっている」
「そのようなことはいたしません」
鍵をかけていることに騎士が気づいたとしても、眠りを邪魔されたくなかったからと言えばいい。
◇ ◇ ◇
足を踏み入れた王座の間には、異様な空気が漂っていた。
集まった貴族達、そして騎士団員達。彼らの目が、一斉にエルニーナに突き刺さる。まさか、こんなに多数の人がこの場に集まっているとは想定もしていなかった。
華やかに装った貴族達。
白と青を基調とした制服をまとった騎士達。
戦闘服ではなく礼装だったが、彼らがエルニーナに向けているのは心配しているような気がする。
マクシム騎士団の人達だ。彼らと共に働いたのはたったの三ヶ月。だが、彼らはエルニーナを忘れてはいなかった。
ゆっくりと歩いて行ったエルニーナは、国王の前で頭を垂れる。それは、この国の貴族として当然の礼節だった。
「エルニーナ・ヴァレスク。顔を上げろ」
命じる声に、エルニーナはゆっくりと顔を上げる。深く息を吸い込んでから、背筋を伸ばした。
「お前には、マクシム騎士団を壊滅に追い込んだ疑いがかかっている」
「そのようなことはいたしません」