あなたは王の器じゃありません 文官令嬢、辺境の地でその才を発揮する
それは、まさしくエルニーナが口にしたのと同じ言葉。
「う、うるさい、騎士達……」
真っ白になったマクシムが命令を下そうとするが、騎士達は聞く耳を持たなかった。進み出たのは、王国騎士団の騎士団長だ。
「騎士は王に忠誠を尽くす者。だが、その忠誠にふさわしくない者が王となった場合にはどうすればいい? 私は、ドラヴェン・フロンテレスク辺境伯に忠誠を誓う!」
エルニーナの視界の端で、騎士達が動いた。仲間の騎士の肩を借りながら、前に出てきたのはティベルだ。
「私もだ」
王国騎士団の騎士達が、マクシム騎士団の騎士達が、ドラヴェンの方に向き直った。
そこに敵意はない。あるのは、信頼だ。
自らの名を与えた騎士団を壊滅させた後、責任を押しつけようとした国王ではなく、傷ついた騎士達を受け入れ、治療し、回復するまで寝食を惜しまず面倒を見た辺境伯に。
真っ先に膝をついたのは、ティベルと王国騎士団の騎士団長だった。ざっという音と共に、残る騎士達もドラヴェンに膝をつく。
本来守るべき王に背を向けて。
「辺境伯様。我々は、あなたの恩義を忘れない」
「う、うるさい、騎士達……」
真っ白になったマクシムが命令を下そうとするが、騎士達は聞く耳を持たなかった。進み出たのは、王国騎士団の騎士団長だ。
「騎士は王に忠誠を尽くす者。だが、その忠誠にふさわしくない者が王となった場合にはどうすればいい? 私は、ドラヴェン・フロンテレスク辺境伯に忠誠を誓う!」
エルニーナの視界の端で、騎士達が動いた。仲間の騎士の肩を借りながら、前に出てきたのはティベルだ。
「私もだ」
王国騎士団の騎士達が、マクシム騎士団の騎士達が、ドラヴェンの方に向き直った。
そこに敵意はない。あるのは、信頼だ。
自らの名を与えた騎士団を壊滅させた後、責任を押しつけようとした国王ではなく、傷ついた騎士達を受け入れ、治療し、回復するまで寝食を惜しまず面倒を見た辺境伯に。
真っ先に膝をついたのは、ティベルと王国騎士団の騎士団長だった。ざっという音と共に、残る騎士達もドラヴェンに膝をつく。
本来守るべき王に背を向けて。
「辺境伯様。我々は、あなたの恩義を忘れない」