あなたは王の器じゃありません 文官令嬢、辺境の地でその才を発揮する
エピローグ
ナヴァリア王国に新たな王が即位したのは、あの日から三ヶ月後のことだった。
 国王マクシムは退位し、王都の郊外に設けられた離宮で余生を送ることになった。彼が本当にやりたかったのは、絵を描くことだったらしい。
 画家として名をあげることを諦めた結果が、国王として名を遺すことだったようだ。国王としては、別の意味で名が残ることになったわけだが――。
 画家としての彼の評価については、後世の歴史家にお任せした方がよさそうだ。エルニーナは、評価を下すつもりはない。
 ステファノもまた、地位を追われることになった。自分の思うように王宮の人事をひっかき回しただけではない。辺境伯をその地位から遠ざけようとしたことが、彼の罪となった。
 領地までは取り上げられなかったが、ステファノは息子にその地位を譲り、隠居生活を送ることになった。生涯、幽閉された屋敷から出ることは許されない。
 そして、新たにナヴァリア王国の王となったのは、ドラヴェン・フロンテレスク。
 辺境伯から王へ。
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