あなたは王の器じゃありません 文官令嬢、辺境の地でその才を発揮する
「毎回か。やはり、専門の人に来てもらえてよかった」
「お役に立ててよかったです」

こうして、エルニーナは無事にマクシム騎士団に受け入れてもらえたのだった。


 騎士達が着任し、訓練がある程度落ち着いたところで、いよいよ遠征に出発することになった。
 エルニーナは、遠征には同行しないものの、事前の準備には奔走することになった。今日も、ティベルに頼まれて彼の立てた計画を書類にまとめて報告しているところだ。

「補給路の確保についてですが、地図をご確認ください。魔物の出没傾向は地図に記しました」
「なるほど。我々の立てた計画でいけるな」
「はい。それと食料の予備は三日分用意しています」

 エルニーナが渡した資料を、ティベルはじっくりと見ている。三日分というところで首を傾げた。

「三日分でいけるか?」
「はい。服騎士団長の判断です。集まっている騎士達の技量からしてそのぐらいあれば十分だろうと」

 一日目はここまで進む、二日目はここまで、魔物の討伐にかかるのはこのぐらいと説明していく。副騎士団長と話し合った結果だ。ティベルもその計画には納得したようでうなずいてくれた。

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