あなたは王の器じゃありません 文官令嬢、辺境の地でその才を発揮する
 出先で食料を確保できる率も高くなり、食料関係の経費は抑えられている。武器も早めに修繕に出す。おかげで、武器の消失率もずいぶん下げられるようになった。

「どうやっているんだ?」
「難しい話じゃないですよ。全員の武器について、手入れに出したのがいつなのかをきちんと一覧にしただけです」

 自分の命を守るものだから、全員が手入れをきちんとするのは、大前提。だが、自分で武器の損傷を確認し、手入れしているから問題ないとそこで終わっている者も多い。
 自分で剣を発注している者もいるが、若手の騎士はそこまでの収入はない。王宮から貸与されている剣だとそこまで愛着を持てないというのも理由だろう。
 本来は遠征に出たら毎回手入れに出すものだが、貸与された武器を使っている者の中には、さぼってしまう者がいないわけではない。
 エルニーナはそのあたりをなあなあにせず、一覧にして、手入れに出さない者にはエルニーナから直談判するように調整したのだ。

「こういうことまで気を回してもらえるのはありがたいな」
「それが仕事ですから」

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