あなたは王の器じゃありません 文官令嬢、辺境の地でその才を発揮する
「君の仕事ぶりには、まったく困ったものだ。先日の帰り、騎士団が魔物と戦闘になった時、怪我人が多数出たのは君が提案した進路が間違っていたからだ」
あまりの言いがかりに、エルニーナは言葉が出なくなってしまった。
エルニーナがティベルから頼まれていたのは、いくつか設定した進路のうち、どの道が一番適しているかティベルが最終的に決定するための情報集めだ。
近頃の魔物出没頻度、種類、近頃大きな天候の崩れはなかったか等。必要とされる情報は多数提出した。最終的な進路決定をしたのは騎士団の責任者達で、そんな言いがかりをつけられなければならない謂れはない。
反抗的な表情を隠しきれなかったのを、ステファノは目ざとく気づいたようだった。
「自分には責任がないと言い張るつもりか? 仕事のやる気がないとは、困ったものだ」
「……そんな」
唇を噛んだけれど、反論する言葉は見つからなかった。この人に何を言っても無駄だ。そんな諦めの気持ちの方がはるかに大きくて。
(……もしかしたら、私の集めた情報が足りなかったのかもしれない)
あまりの言いがかりに、エルニーナは言葉が出なくなってしまった。
エルニーナがティベルから頼まれていたのは、いくつか設定した進路のうち、どの道が一番適しているかティベルが最終的に決定するための情報集めだ。
近頃の魔物出没頻度、種類、近頃大きな天候の崩れはなかったか等。必要とされる情報は多数提出した。最終的な進路決定をしたのは騎士団の責任者達で、そんな言いがかりをつけられなければならない謂れはない。
反抗的な表情を隠しきれなかったのを、ステファノは目ざとく気づいたようだった。
「自分には責任がないと言い張るつもりか? 仕事のやる気がないとは、困ったものだ」
「……そんな」
唇を噛んだけれど、反論する言葉は見つからなかった。この人に何を言っても無駄だ。そんな諦めの気持ちの方がはるかに大きくて。
(……もしかしたら、私の集めた情報が足りなかったのかもしれない)