あなたは王の器じゃありません 文官令嬢、辺境の地でその才を発揮する
「……これは、野営用の毛布ですね。なんで、こんなところに?」
「先代の時代に、王国騎士団と合同作戦を行ったことがございます。もしかしたら、その時代のものかもしれません」
「王都から来た騎士の分の毛布ってことかしら。でも、これはもう使い物になりませんね」
丈夫そうな毛布だが、これだけカビまみれになっていては、再利用不可能だ。捨てるものとして、外に運び出してもらう。
「こちらは蝋燭(ろうそく)……」
「魔石ランプが一般的になる前に使われていたものだと推察いたします」
「かびているものも多いし、処分しましょう」
「よろしいのですか? かびたところを削って再形成すればまだ使えますが」
執事の言葉には首を横に振る。
たしかに、表面だけ削って再形成すればまだ使えるかもしれないが、そもそも蝋燭を使う機会はぐんと減っている。それに、目に見えないカビが内部の方にも侵食しているかもしれないから使いたくない。
そう説明すると、ジャイルも理解してくれたようだった。
「災害用の備蓄ならば魔石と魔石ランプを新たに購入した方がいいと思います……辺境伯様が、予算を出してくれたらですが」
「先代の時代に、王国騎士団と合同作戦を行ったことがございます。もしかしたら、その時代のものかもしれません」
「王都から来た騎士の分の毛布ってことかしら。でも、これはもう使い物になりませんね」
丈夫そうな毛布だが、これだけカビまみれになっていては、再利用不可能だ。捨てるものとして、外に運び出してもらう。
「こちらは蝋燭(ろうそく)……」
「魔石ランプが一般的になる前に使われていたものだと推察いたします」
「かびているものも多いし、処分しましょう」
「よろしいのですか? かびたところを削って再形成すればまだ使えますが」
執事の言葉には首を横に振る。
たしかに、表面だけ削って再形成すればまだ使えるかもしれないが、そもそも蝋燭を使う機会はぐんと減っている。それに、目に見えないカビが内部の方にも侵食しているかもしれないから使いたくない。
そう説明すると、ジャイルも理解してくれたようだった。
「災害用の備蓄ならば魔石と魔石ランプを新たに購入した方がいいと思います……辺境伯様が、予算を出してくれたらですが」