あなたは王の器じゃありません 文官令嬢、辺境の地でその才を発揮する
「でしたら、購入する必要はないと思うのですが……」
「……はい。私も、エルニーナ様の意見が正しいかと」

 二人の意見が一致したので、ドラヴェンも納得した様子だった。
 蝋燭はすべて処分。かびた毛布も処分し、新たなものを買い足す。

「整理が終わったら、品目ごとに棚を分けて管理したいと思っています。よろしいですか?」
「……わかった。棚の配置や管理の方法は任せる」
「かしこまりました。整理をしながら、管理の仕組みを検討いたします」

 午後の訓練が始まるまでの間、ドラヴェンはエルニーナ達に付き合ってくれた。

(この方の頭の上には……)

 ふと気になって、ドラヴェンの頭の上を確認しそうになる。
 エルニーナの能力、その人が何の仕事に向いているのかを確認できる能力だ。ドラヴェンならば、どんな風に出るのだろう。

(……だめだめ。仕事をしましょう、仕事)

 好奇心に負けそうな自分を抑えつける。人の資質を勝手に見るなんて、本来、誉められたことではないのだ。

「エルニーナ嬢、あとは何をすればいい?」
「そうですね。棚を足したいので、職人を手配していただきたいです」

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