あなたは王の器じゃありません 文官令嬢、辺境の地でその才を発揮する
 辺境伯家の倉庫にも棚はあるのだが、有効活用されていない。新しい棚を足すのと、既存の棚は、棚板の数を増やして、もっと有効的に使えるようにした方がいい。


 職人を手配してから五日後。職人達は、エルニーナの注文通りに棚を作ってくれた。倉庫内部の壁面すべて棚だ。
 それから、中央にも天井までの高い棚を何列か。天井からは新たに魔石ランプを吊るして、倉庫の中が隅々まで見えるようにした。

「エルニーナ様、こちらの棚に備蓄食料を入れてよろしいですか?」
「お願いします。新しいもの左、古いものを右にしてくださいね。先に古い方から使いたいので」

 食料などは、古いものから使いたい。面倒だが、きちんと並べていく。
 箱には、食料を購入した日と瓶詰めや干し肉など、何が入っているのかをきちんと紙に書いて張りつける。
 騎士団の倉庫はずいぶんとわかりやすくなっていた。
 箱を前後二列に並べるようなことはしない。棚に入れる箱は一列だけ。購入したものをどんなルールで並べていくかを確認すれば、無駄を大いに減らせるはずだ。

(王都には、こういった仕事に向いている人もいたんだけどな……)

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