あなたは王の器じゃありません 文官令嬢、辺境の地でその才を発揮する
「罠を張るのはどうでしょう? それに引っかかれば話が速いと思うんです」
セヴェロが提案したのは、台帳の写しを作ることだった。いくつか台帳の写しを作った上で、ゲオルグを罠にかける。
「台帳の写しはどこに置きますか?」
「三部作って、辺境伯様とエルニーナさんとジャイルさんが一部ずつ持つのはどうかな」
エルニーナの問いに、セヴェロが答える。
「いいえ、私の分は不要です。そのかわり、セヴェロさんが持っていてもらえますか?」
「僕が?」
「ええ。私と辺境伯様とジャイルさんは、全員本館に部屋があるじゃないですか。セヴェロさんは、騎士団の寮にお住まいですから……」
なるほど、とセヴェロは手を打ち合わせた。
別々の部屋というだけではなく、建物も別にしておきたいエルニーナの考えを理解してくれたようだ。
(私が、考えすぎならいいんだけど……)
分散して保管するのは、記録の管理としては基本中の基本。
証拠を盗もうとする者が出た場合、本館と騎士の寮、どちらにも記録を置いておけば、何かあっても一部は救えるはずだ。
セヴェロが提案したのは、台帳の写しを作ることだった。いくつか台帳の写しを作った上で、ゲオルグを罠にかける。
「台帳の写しはどこに置きますか?」
「三部作って、辺境伯様とエルニーナさんとジャイルさんが一部ずつ持つのはどうかな」
エルニーナの問いに、セヴェロが答える。
「いいえ、私の分は不要です。そのかわり、セヴェロさんが持っていてもらえますか?」
「僕が?」
「ええ。私と辺境伯様とジャイルさんは、全員本館に部屋があるじゃないですか。セヴェロさんは、騎士団の寮にお住まいですから……」
なるほど、とセヴェロは手を打ち合わせた。
別々の部屋というだけではなく、建物も別にしておきたいエルニーナの考えを理解してくれたようだ。
(私が、考えすぎならいいんだけど……)
分散して保管するのは、記録の管理としては基本中の基本。
証拠を盗もうとする者が出た場合、本館と騎士の寮、どちらにも記録を置いておけば、何かあっても一部は救えるはずだ。