あなたは王の器じゃありません 文官令嬢、辺境の地でその才を発揮する
「ゲオルグ。ベルク商会との取引は本日をもって停止する。今後、辺境伯領への出入りは認めない」
「お、お待ちください、辺境伯様。長年のお付き合いでございます。先代様の頃から――」
「先代の頃から不正を働いていただろう? ああ、それと今回の補充の分は支払ってやるが、お前が誤魔化した分については改めてきっちり請求するからな」
商売は商売だ。買いとった分の支払いはするが、誤魔化して支払わされた分については、証拠をそろえた上で請求する。
何年分もの請求だ。今回の支払いをきちんとしたとしても、大赤字になるだろう。
立ち上がったドラヴェンは、ゲオルグを見下ろす。体格のいい彼がそうすると、迫力があるというのを彼自身わかってやっている。
「だが、今回は追放にとどめてやる。お前の背後に誰がいるのか俺が知らないとでも? そちらに配慮してやったんだ、ありがたいと思え」
不満げな表情になったゲオルグにそう付け足してやる。
彼の背後にいるのは王宮だ。兄に対して反乱を起こしたいわけではないが、辺境をひっかき回されるのは困る。
「……かしこまり、ました」
「お、お待ちください、辺境伯様。長年のお付き合いでございます。先代様の頃から――」
「先代の頃から不正を働いていただろう? ああ、それと今回の補充の分は支払ってやるが、お前が誤魔化した分については改めてきっちり請求するからな」
商売は商売だ。買いとった分の支払いはするが、誤魔化して支払わされた分については、証拠をそろえた上で請求する。
何年分もの請求だ。今回の支払いをきちんとしたとしても、大赤字になるだろう。
立ち上がったドラヴェンは、ゲオルグを見下ろす。体格のいい彼がそうすると、迫力があるというのを彼自身わかってやっている。
「だが、今回は追放にとどめてやる。お前の背後に誰がいるのか俺が知らないとでも? そちらに配慮してやったんだ、ありがたいと思え」
不満げな表情になったゲオルグにそう付け足してやる。
彼の背後にいるのは王宮だ。兄に対して反乱を起こしたいわけではないが、辺境をひっかき回されるのは困る。
「……かしこまり、ました」