約束の続きをもう一度~再会した御曹司の彼は、娘ごと私を甘やかして離しません~
「なぁ、和葉」
「何?」
「和葉は渡米することをどう思ってる?」
「え?」
「これまでは親父から逃げるために渡米しようと考えていたわけだが、その理由がなくなった今、どう思ってるのかなと思って」
「…………本音を言えば、慣れない海外で暮らすのはやっぱり不安だよ。でも、これまで渡米するために色々と準備してきたわけで、今さら行かないというのもどうなのかなって……。ただ、詩音にも『おじいちゃん』にいつでも会える環境を作ってあげたいし、お義父様との溝も少しずつ埋めていけたらと思ってるし……どれが正解なのか、正直分からない」
「まあ、そうだよな」
湊もまた、簡単には答えを出せずにいた。
病室を後にする際、叔父が何かを言いかけたことを思い出す。
叔父としては、もう無理に海外へ行く必要はないのではないかと伝えたかったのかもしれない。
湊自身、渡米を決めた以上は実現させたいという気持ちがあるけれど和葉や詩音のことを考えれば、やはり今の生活を離れてまで海外へ行くことが本当に最善なのか改めて考えずにはいられなかった。
「……でも渡米したからといってお義父様に会いに帰ってこられなくなるわけじゃないしね。それに、詩音のこれからの可能性を考えたら海外での生活も良い刺激になるかもしれない。だから悪いことばかりじゃないとは思うよ」
和葉はそう言って湊の顔を覗き込むように微笑んだ。
「きちんと決めなきゃいけないのは分かってるけど…………とりあえず今は旅行を楽しもう?」
「ああ、そうだな」
互いにまだ答えは出せていないけれど、今すぐ結論を急ぐ必要はない。
せっかくの旅行なのだから今は余計なことを考えずに楽しもう。
そう気持ちを切り替えた二人はそれ以上渡米について話すことなく、この日は静かに眠りについた。
「何?」
「和葉は渡米することをどう思ってる?」
「え?」
「これまでは親父から逃げるために渡米しようと考えていたわけだが、その理由がなくなった今、どう思ってるのかなと思って」
「…………本音を言えば、慣れない海外で暮らすのはやっぱり不安だよ。でも、これまで渡米するために色々と準備してきたわけで、今さら行かないというのもどうなのかなって……。ただ、詩音にも『おじいちゃん』にいつでも会える環境を作ってあげたいし、お義父様との溝も少しずつ埋めていけたらと思ってるし……どれが正解なのか、正直分からない」
「まあ、そうだよな」
湊もまた、簡単には答えを出せずにいた。
病室を後にする際、叔父が何かを言いかけたことを思い出す。
叔父としては、もう無理に海外へ行く必要はないのではないかと伝えたかったのかもしれない。
湊自身、渡米を決めた以上は実現させたいという気持ちがあるけれど和葉や詩音のことを考えれば、やはり今の生活を離れてまで海外へ行くことが本当に最善なのか改めて考えずにはいられなかった。
「……でも渡米したからといってお義父様に会いに帰ってこられなくなるわけじゃないしね。それに、詩音のこれからの可能性を考えたら海外での生活も良い刺激になるかもしれない。だから悪いことばかりじゃないとは思うよ」
和葉はそう言って湊の顔を覗き込むように微笑んだ。
「きちんと決めなきゃいけないのは分かってるけど…………とりあえず今は旅行を楽しもう?」
「ああ、そうだな」
互いにまだ答えは出せていないけれど、今すぐ結論を急ぐ必要はない。
せっかくの旅行なのだから今は余計なことを考えずに楽しもう。
そう気持ちを切り替えた二人はそれ以上渡米について話すことなく、この日は静かに眠りについた。


