約束の続きをもう一度~再会した御曹司の彼は、娘ごと私を甘やかして離しません~
「ねぇ、ママ」
食後の穏やかな時間、突然詩音が口を開いた。
「何?」
「ほいくえんのおゆうぎかい、おにーちゃんにもきてほしい!」
詩音の言葉に湊が顔を上げる。
「お遊戯会?」
「あ、その……今度詩音の保育園で保護者に発表するお遊戯会をやるの」
「そうなんだ?」
「ねぇねぇ、おにーちゃん。きて?」
詩音が期待に満ちた瞳で湊を見つめる。
「そうだなぁ……」
湊が答えようとした、その時だった。
テーブルの上に置かれていたスマートフォンから着信音が鳴り響いた。
「悪い、ちょっと出るな」
「うん、気にしないで」
湊は画面を確認するとすぐに電話に出た。
「どうした?」
短く言葉を交わしていた湊の表情が次第に険しくなっていく。
「……分かった。また連絡する」
そして会話が終わったのかそう言って電話を切った。
「湊さん……昼間も電話がかかってきてたでしょ? もしかして、何か急用なんじゃ……」
「急用ってわけじゃない。父親が呼んでるっていう秘書からの連絡だ」
「お父様から?」
それを聞いた和葉はますます心配そうな顔をした。
「それなら尚更早く行かないと」
「どうせくだらないことだ。気にしなくていい」
「駄目よ。お願い、行って? ね?」
和葉の言葉に暫く黙っていた湊は諦めたように息を吐いた。
「……分かった。すまない。また連絡するから」
「うん」
湊が立ち上がると詩音は慌てて顔を上げた。
「おにーちゃん、かえっちゃうの?」
「ごめんな。また来るから」
「おゆうぎかい、きてくれる?」
詩音の問い掛けに和葉が優しく諭す。
「詩音、お兄ちゃんはお仕事があるから無理言っちゃ駄目よ」
「……でも……」
しょんぼりと俯く詩音を前にした湊は、
「和葉」
「え?」
「お遊戯会、いつやるの?」
「今月末の日曜日よ」
「分かった。スケジュールを確認して連絡する」
「……そんな、無理しなくても……」
「俺が行きたいんだ」
「……分かった。待ってるね」
「ああ」
会話を終えた湊は玄関へ向かい、靴を履きながら後を追って来た二人を振り返った。
「それじゃあ、今日はありがとう。夕飯、ご馳走様」
「こちらこそ。二日間楽しかったわ。ね、詩音」
「うん!」
詩音も嬉しそうに頷いて湊を見上げた。
「おにーちゃん、またきてね?」
「うん。また来るよ。それじゃあね」
「気をつけて帰ってね」
「ありがとう。それじゃあ、おやすみ」
「おやすみなさい」
二人に見送られた湊は玄関を出ていく。
「ばいばーい!」
詩音が小さな手を振ると湊も振り返って軽く手を上げてから歩き出した。
食後の穏やかな時間、突然詩音が口を開いた。
「何?」
「ほいくえんのおゆうぎかい、おにーちゃんにもきてほしい!」
詩音の言葉に湊が顔を上げる。
「お遊戯会?」
「あ、その……今度詩音の保育園で保護者に発表するお遊戯会をやるの」
「そうなんだ?」
「ねぇねぇ、おにーちゃん。きて?」
詩音が期待に満ちた瞳で湊を見つめる。
「そうだなぁ……」
湊が答えようとした、その時だった。
テーブルの上に置かれていたスマートフォンから着信音が鳴り響いた。
「悪い、ちょっと出るな」
「うん、気にしないで」
湊は画面を確認するとすぐに電話に出た。
「どうした?」
短く言葉を交わしていた湊の表情が次第に険しくなっていく。
「……分かった。また連絡する」
そして会話が終わったのかそう言って電話を切った。
「湊さん……昼間も電話がかかってきてたでしょ? もしかして、何か急用なんじゃ……」
「急用ってわけじゃない。父親が呼んでるっていう秘書からの連絡だ」
「お父様から?」
それを聞いた和葉はますます心配そうな顔をした。
「それなら尚更早く行かないと」
「どうせくだらないことだ。気にしなくていい」
「駄目よ。お願い、行って? ね?」
和葉の言葉に暫く黙っていた湊は諦めたように息を吐いた。
「……分かった。すまない。また連絡するから」
「うん」
湊が立ち上がると詩音は慌てて顔を上げた。
「おにーちゃん、かえっちゃうの?」
「ごめんな。また来るから」
「おゆうぎかい、きてくれる?」
詩音の問い掛けに和葉が優しく諭す。
「詩音、お兄ちゃんはお仕事があるから無理言っちゃ駄目よ」
「……でも……」
しょんぼりと俯く詩音を前にした湊は、
「和葉」
「え?」
「お遊戯会、いつやるの?」
「今月末の日曜日よ」
「分かった。スケジュールを確認して連絡する」
「……そんな、無理しなくても……」
「俺が行きたいんだ」
「……分かった。待ってるね」
「ああ」
会話を終えた湊は玄関へ向かい、靴を履きながら後を追って来た二人を振り返った。
「それじゃあ、今日はありがとう。夕飯、ご馳走様」
「こちらこそ。二日間楽しかったわ。ね、詩音」
「うん!」
詩音も嬉しそうに頷いて湊を見上げた。
「おにーちゃん、またきてね?」
「うん。また来るよ。それじゃあね」
「気をつけて帰ってね」
「ありがとう。それじゃあ、おやすみ」
「おやすみなさい」
二人に見送られた湊は玄関を出ていく。
「ばいばーい!」
詩音が小さな手を振ると湊も振り返って軽く手を上げてから歩き出した。