約束の続きをもう一度~再会した御曹司の彼は、娘ごと私を甘やかして離しません~
その沈黙を破ったのは湊だった。
「だから、俺は親父を許せない。俺から和葉を奪っただけじゃなく詩音まで奪おうとした。俺と和葉と詩音の三人で生きていくはずだった未来まで、親父は奪おうとしたんだから……そんなことをされて、許せるはずがないだろう?」
「……そう、だね……」
大我はそれ以上何も言えず、ただ頷いた。
「親父は俺が和葉と再会したことまで嗅ぎつけて君嶋の令嬢との見合いを勝手に進めた。あの女も親父と同じで利益が最優先だ。俺が和葉と離れないと分かればどんな手を使ってでも仲を引き裂くつもりらしい」
「そんなことまで……」
「俺は親父や君嶋の令嬢から和葉と詩音を守らなきゃならない。その為には……会社も鳴海の姓も全部捨てるしかない」
「…………」
「だから……俺の後を、お前に継いでほしい」
「……え?」
「この会社はお前に託したいんだ」
湊は幼い頃から跡取りとして生きることを求められて会社を守る為に必死に努力してきたのに、その全てを手放そうとしていることを理解しているからこそ、大我にとってその一言は先程までの言葉とは比べものにならないほど重かった。
「……やってくれるよな?」
「…………俺、悔しいよ。湊くんは……ずっとこの会社のために一生懸命やってきたじゃないか。誰より会社のことを考えて、誰より責任を背負って……それなのに、どうして湊くんが全てを捨てなきゃいけないんだよ……」
悔しさを堪えるように大我は唇を噛み締める。
「俺に……そんな大切なものを預けていいの……?」
その問いに湊は迷うことなく頷いた。
「ああ。お前だから頼んでる。俺がこの会社を捨てるからって、会社そのものまで捨てたいわけじゃない。俺がいなくなったあとも、ここで働いてる人たちの生活は続いていく。俺がこれまで築いてきたものも会社を信じてくれている取引先もなくしたくない。だからこそ、お前に託したいんだ」
「湊くん……」
大我は目を伏せて暫く黙り込んだあとでゆっくりと顔を上げると、
「……分かった、俺が引き受けるよ」
強い眼差しで湊を見つめていた。
「湊くんがここまで守ってきた会社を俺が守るよ。従業員も取引先も……湊くんが積み上げてきたものを必ず守ってみせるから」
「……ああ、頼む」
「だから湊くんは自分の家族を守って……和葉さんとお子さんを幸せにしてあげて」
「……ありがとう」
自分を心配し、味方でいてくれる人がいることに感謝をしつつ、湊は今後についての話を更に進めていく。
「だから、俺は親父を許せない。俺から和葉を奪っただけじゃなく詩音まで奪おうとした。俺と和葉と詩音の三人で生きていくはずだった未来まで、親父は奪おうとしたんだから……そんなことをされて、許せるはずがないだろう?」
「……そう、だね……」
大我はそれ以上何も言えず、ただ頷いた。
「親父は俺が和葉と再会したことまで嗅ぎつけて君嶋の令嬢との見合いを勝手に進めた。あの女も親父と同じで利益が最優先だ。俺が和葉と離れないと分かればどんな手を使ってでも仲を引き裂くつもりらしい」
「そんなことまで……」
「俺は親父や君嶋の令嬢から和葉と詩音を守らなきゃならない。その為には……会社も鳴海の姓も全部捨てるしかない」
「…………」
「だから……俺の後を、お前に継いでほしい」
「……え?」
「この会社はお前に託したいんだ」
湊は幼い頃から跡取りとして生きることを求められて会社を守る為に必死に努力してきたのに、その全てを手放そうとしていることを理解しているからこそ、大我にとってその一言は先程までの言葉とは比べものにならないほど重かった。
「……やってくれるよな?」
「…………俺、悔しいよ。湊くんは……ずっとこの会社のために一生懸命やってきたじゃないか。誰より会社のことを考えて、誰より責任を背負って……それなのに、どうして湊くんが全てを捨てなきゃいけないんだよ……」
悔しさを堪えるように大我は唇を噛み締める。
「俺に……そんな大切なものを預けていいの……?」
その問いに湊は迷うことなく頷いた。
「ああ。お前だから頼んでる。俺がこの会社を捨てるからって、会社そのものまで捨てたいわけじゃない。俺がいなくなったあとも、ここで働いてる人たちの生活は続いていく。俺がこれまで築いてきたものも会社を信じてくれている取引先もなくしたくない。だからこそ、お前に託したいんだ」
「湊くん……」
大我は目を伏せて暫く黙り込んだあとでゆっくりと顔を上げると、
「……分かった、俺が引き受けるよ」
強い眼差しで湊を見つめていた。
「湊くんがここまで守ってきた会社を俺が守るよ。従業員も取引先も……湊くんが積み上げてきたものを必ず守ってみせるから」
「……ああ、頼む」
「だから湊くんは自分の家族を守って……和葉さんとお子さんを幸せにしてあげて」
「……ありがとう」
自分を心配し、味方でいてくれる人がいることに感謝をしつつ、湊は今後についての話を更に進めていく。