約束の続きをもう一度~再会した御曹司の彼は、娘ごと私を甘やかして離しません~
和葉と女性が二人きりになってからも二人の間では他愛のない会話が続いていた。
これまで気軽に話せるようなママ友がほとんどいなかった和葉にとって、彼女はとても話しやすい相手だった。
気さくで気を遣わせるようなところもなく、話しているうちに和葉の緊張もいつの間にか解けていた。
そんな中、女性がふと思い出したように尋ねる。
「ねぇ、そういえば名前聞いてもいい?」
「あ、はい。鳴海 和葉です」
「和葉さんね。私は大内 里菜。あっちは息子の卓也よ」
「里菜さん。娘は詩音って言います」
名前を教え合ったことで二人の距離がまた少し縮まった気がした。
「ねぇ和葉さん。良かったらまた明日も会わない?」
「え?」
「子供たちも楽しそうだし。ね?」
そう言われ和葉は少しだけ戸惑う。
「えっと……」
「もしかして、都合悪い?」
「あ、その……まだ明日の予定が分からなくて……」
安易に約束してしまうのは躊躇われて悩んでいると、里菜はニッコリ笑った。
「それじゃあ連絡先交換しましょう?」
「連絡先ですか?」
「うん。明日大丈夫だったら連絡して!」
「あ……はい、それじゃあ……」
こうして二人はごく自然な流れで連絡先を交換することになり、それから暫くして辺りが少しずつ暗くなってきたこともあり、
「そろそろ帰りましょうか」
里菜がそう声を掛けると和葉も頷いた。
別れ際詩音は名残惜しそうにしながらも帰り道では今日の出来事を嬉しそうに話し続ける。
「たくやくんやさしいし、すごくたのしかった!」
「そっか、良かったね。凄く楽しそうだったものね」
詩音の弾んだ声を聞きながら和葉も千宙も自然と頬を緩めていた。
その日の夜、仕事から帰ってきた湊に和葉は今日あったことを話した。
「今日、里菜さんっていう人と知り合ったの。詩音も卓也くんと遊べてすごく楽しそうで……」
「そうか」
「それで、里菜さんからまた明日も会わないかって誘われたんだけど……どうすればいいと思う?」
湊は相槌を打ちながら話を聞いていたものの、ふと何かを考えるように黙り込んだことでその様子に和葉が首を傾げた。
「……どうかした?」
「いや」
一瞬考えたあと湊は言葉を続けた。
「和葉も詩音もいい気分転換になるだろうし、いいんじゃないか?」
「そうかな?」
「ああ」
その言葉を聞いた途端和葉の表情が明るくなる。
「それじゃあ、明日も少しだけ会ってくるね」
「ああ」
和葉は嬉しそうにスマートフォンを手に取ると早速里菜へ連絡を始めた。
その姿を眺めながら湊は何気ない顔のまま考えていた。
(大内 里菜……一体どんな人物なんだ?)
突然声を掛けてきて、和葉の心を掴んだ女性。
初めから疑ってかかるつもりはないし、和葉の交友関係まで制限する必要もないと思っている。
けれど、父親からの妨害があるかもしれない。
これまでのことを考えると有り得ない話ではない。
それに万が一にも和葉や詩音に何かあってからでは遅い。
そう思った湊はまず千宙にメッセージを送った。
これまで気軽に話せるようなママ友がほとんどいなかった和葉にとって、彼女はとても話しやすい相手だった。
気さくで気を遣わせるようなところもなく、話しているうちに和葉の緊張もいつの間にか解けていた。
そんな中、女性がふと思い出したように尋ねる。
「ねぇ、そういえば名前聞いてもいい?」
「あ、はい。鳴海 和葉です」
「和葉さんね。私は大内 里菜。あっちは息子の卓也よ」
「里菜さん。娘は詩音って言います」
名前を教え合ったことで二人の距離がまた少し縮まった気がした。
「ねぇ和葉さん。良かったらまた明日も会わない?」
「え?」
「子供たちも楽しそうだし。ね?」
そう言われ和葉は少しだけ戸惑う。
「えっと……」
「もしかして、都合悪い?」
「あ、その……まだ明日の予定が分からなくて……」
安易に約束してしまうのは躊躇われて悩んでいると、里菜はニッコリ笑った。
「それじゃあ連絡先交換しましょう?」
「連絡先ですか?」
「うん。明日大丈夫だったら連絡して!」
「あ……はい、それじゃあ……」
こうして二人はごく自然な流れで連絡先を交換することになり、それから暫くして辺りが少しずつ暗くなってきたこともあり、
「そろそろ帰りましょうか」
里菜がそう声を掛けると和葉も頷いた。
別れ際詩音は名残惜しそうにしながらも帰り道では今日の出来事を嬉しそうに話し続ける。
「たくやくんやさしいし、すごくたのしかった!」
「そっか、良かったね。凄く楽しそうだったものね」
詩音の弾んだ声を聞きながら和葉も千宙も自然と頬を緩めていた。
その日の夜、仕事から帰ってきた湊に和葉は今日あったことを話した。
「今日、里菜さんっていう人と知り合ったの。詩音も卓也くんと遊べてすごく楽しそうで……」
「そうか」
「それで、里菜さんからまた明日も会わないかって誘われたんだけど……どうすればいいと思う?」
湊は相槌を打ちながら話を聞いていたものの、ふと何かを考えるように黙り込んだことでその様子に和葉が首を傾げた。
「……どうかした?」
「いや」
一瞬考えたあと湊は言葉を続けた。
「和葉も詩音もいい気分転換になるだろうし、いいんじゃないか?」
「そうかな?」
「ああ」
その言葉を聞いた途端和葉の表情が明るくなる。
「それじゃあ、明日も少しだけ会ってくるね」
「ああ」
和葉は嬉しそうにスマートフォンを手に取ると早速里菜へ連絡を始めた。
その姿を眺めながら湊は何気ない顔のまま考えていた。
(大内 里菜……一体どんな人物なんだ?)
突然声を掛けてきて、和葉の心を掴んだ女性。
初めから疑ってかかるつもりはないし、和葉の交友関係まで制限する必要もないと思っている。
けれど、父親からの妨害があるかもしれない。
これまでのことを考えると有り得ない話ではない。
それに万が一にも和葉や詩音に何かあってからでは遅い。
そう思った湊はまず千宙にメッセージを送った。