約束の続きをもう一度~再会した御曹司の彼は、娘ごと私を甘やかして離しません~
《今日会った大内 里菜はどんな女性だった?》
暫くすると千宙から画像付きの返信が届き、湊が画像を開くとそこには公園のベンチに腰掛けている和葉と里菜が談笑している姿が写っていた。
(流石だな)
千宙の有能さに感心しながら湊は画像をじっくりと確認するも、そこに写っている女性には見覚えがなく、そのことにひとまず胸を撫で下ろす。
(梓沙が近づいてきたのかと思ったが……そうじゃねぇみたいで安心した)
けれど、だからといって完全に安心出来たわけではない。
(……梓沙や親父の差し金って可能性もあるからな)
念の為と湊は次に真宙へメッセージを送った。
《千宙から画像を貰って大内 里菜という女について調べてくれ》
送信して間もなく真宙から返信が届く。
《畏まりました。早急に調査致します》
その文面を確認すると湊はスマートフォンを伏せて再び和葉へと視線を向けると、和葉はそんなことなど何も知らず嬉しそうにスマートフォンを眺めていた。
時折、小さく口元を緩める和葉の横顔を見つめながら湊は小さく息を吐く。
(和葉が安心して付き合える相手なら、それでいい)
そう思う一方で胸の奥には拭いきれない不安が残っていた。
翌日、約束通り和葉は里菜と公園で会っていた。
勿論前日同様千宙も一緒に来ている。
「弟さんとはいつも一緒なの?」
「ああ、今ちょっと居候させてもらってるんで手伝えることは手伝おうと思って俺のほうから付いてきてるんですよ……もしかして、お邪魔でした?」
「えっ?」
思いがけない返しだったのか里菜は慌てて首を横に振った。
「ごめんなさい、そういうつもりじゃないの。仲が良いんだなって思っただけだから……気を悪くしたならごめんなさい」
「いえ、別に気にしてないんで」
千宙は気にした様子もなく笑うと詩音たちの方へ視線を向け、
「それじゃあ俺は詩音ちゃんたちと一緒にいますね」
「あ……うん、よろしく……」
千宙が詩音たちの元へ向かうと和葉と里菜の二人きりになり、千宙の背中を見送りながら里菜が申し訳なさそうに口を開いた。
「弟さん、気を悪くしちゃったかしら……」
「あ、その……大丈夫だと思いますから、気にしないでください」
「そう? よかった……」
それでも気になっているのか里菜は少し困ったように笑った。
「ごめんなさいね、私、思ったことをすぐ口にしちゃう癖があるから……」
「いえ……」
和葉はそんな彼女を見て柔らかく微笑んだ。
「今日はありがとうございます」
「そんな。こちらこそ、会ってくれてありがとう。卓也もね、詩音ちゃんと遊べて楽しかったみたいで帰ってからも嬉しそうにしてたのよ」
「うちもです。詩音もすごく楽しそうでした」
そんな穏やかな会話が続く中、里菜はふと思い出したように尋ねた。
「そういえば詩音ちゃんって、どこの幼稚園に通ってるの?」
「あ……えっと、その……少し前まで保育園に通っていたんですけど、今は理由があって辞めてしまって……幼稚園には通わせていないんです」
「え? そうなの?」
「はい……実は近いうちに引っ越しをする予定で……だから幼稚園には引っ越して落ち着いてからと思っていて……」
「まあ……引っ越しちゃうの?」
和葉の言葉に里菜は驚いたように目を見開いた。
「寂しいわ……せっかく仲良くなれたのに……」
「すみません……」
「そんな、謝らないで。和葉さんが悪いわけじゃないんだから」
「……そうですよね」
そう言いながらも和葉は申し訳なさそうに微笑む。
「すみません」
「ふふ……また謝ってる」
里菜は困ったように笑った。
「そうなんですか……お引っ越しを……」
「はい」
「旦那さんのお仕事の都合とか?」
「……はい」
「そう……」
里菜はそれ以上深く聞かなかったけれど何か思うことがあるのか暫く黙ってしまい、二人の間には少しだけ気まずい空気が流れていく。
暫くすると千宙から画像付きの返信が届き、湊が画像を開くとそこには公園のベンチに腰掛けている和葉と里菜が談笑している姿が写っていた。
(流石だな)
千宙の有能さに感心しながら湊は画像をじっくりと確認するも、そこに写っている女性には見覚えがなく、そのことにひとまず胸を撫で下ろす。
(梓沙が近づいてきたのかと思ったが……そうじゃねぇみたいで安心した)
けれど、だからといって完全に安心出来たわけではない。
(……梓沙や親父の差し金って可能性もあるからな)
念の為と湊は次に真宙へメッセージを送った。
《千宙から画像を貰って大内 里菜という女について調べてくれ》
送信して間もなく真宙から返信が届く。
《畏まりました。早急に調査致します》
その文面を確認すると湊はスマートフォンを伏せて再び和葉へと視線を向けると、和葉はそんなことなど何も知らず嬉しそうにスマートフォンを眺めていた。
時折、小さく口元を緩める和葉の横顔を見つめながら湊は小さく息を吐く。
(和葉が安心して付き合える相手なら、それでいい)
そう思う一方で胸の奥には拭いきれない不安が残っていた。
翌日、約束通り和葉は里菜と公園で会っていた。
勿論前日同様千宙も一緒に来ている。
「弟さんとはいつも一緒なの?」
「ああ、今ちょっと居候させてもらってるんで手伝えることは手伝おうと思って俺のほうから付いてきてるんですよ……もしかして、お邪魔でした?」
「えっ?」
思いがけない返しだったのか里菜は慌てて首を横に振った。
「ごめんなさい、そういうつもりじゃないの。仲が良いんだなって思っただけだから……気を悪くしたならごめんなさい」
「いえ、別に気にしてないんで」
千宙は気にした様子もなく笑うと詩音たちの方へ視線を向け、
「それじゃあ俺は詩音ちゃんたちと一緒にいますね」
「あ……うん、よろしく……」
千宙が詩音たちの元へ向かうと和葉と里菜の二人きりになり、千宙の背中を見送りながら里菜が申し訳なさそうに口を開いた。
「弟さん、気を悪くしちゃったかしら……」
「あ、その……大丈夫だと思いますから、気にしないでください」
「そう? よかった……」
それでも気になっているのか里菜は少し困ったように笑った。
「ごめんなさいね、私、思ったことをすぐ口にしちゃう癖があるから……」
「いえ……」
和葉はそんな彼女を見て柔らかく微笑んだ。
「今日はありがとうございます」
「そんな。こちらこそ、会ってくれてありがとう。卓也もね、詩音ちゃんと遊べて楽しかったみたいで帰ってからも嬉しそうにしてたのよ」
「うちもです。詩音もすごく楽しそうでした」
そんな穏やかな会話が続く中、里菜はふと思い出したように尋ねた。
「そういえば詩音ちゃんって、どこの幼稚園に通ってるの?」
「あ……えっと、その……少し前まで保育園に通っていたんですけど、今は理由があって辞めてしまって……幼稚園には通わせていないんです」
「え? そうなの?」
「はい……実は近いうちに引っ越しをする予定で……だから幼稚園には引っ越して落ち着いてからと思っていて……」
「まあ……引っ越しちゃうの?」
和葉の言葉に里菜は驚いたように目を見開いた。
「寂しいわ……せっかく仲良くなれたのに……」
「すみません……」
「そんな、謝らないで。和葉さんが悪いわけじゃないんだから」
「……そうですよね」
そう言いながらも和葉は申し訳なさそうに微笑む。
「すみません」
「ふふ……また謝ってる」
里菜は困ったように笑った。
「そうなんですか……お引っ越しを……」
「はい」
「旦那さんのお仕事の都合とか?」
「……はい」
「そう……」
里菜はそれ以上深く聞かなかったけれど何か思うことがあるのか暫く黙ってしまい、二人の間には少しだけ気まずい空気が流れていく。