追放された自称悪役令嬢は落ちぶれた元騎士を拾って辺境に返り咲く
少しだけ間が空き、レオンは小さく息を吐いた。

「……村、随分変わってきたな」

「そうね」

私は即答する。

「想定より早いわ」

「君の想定か?」

「みんなの想定よ」

レオンは苦笑した。

だが、その笑みは以前より柔らかい。

しばらくして、彼は暖炉の火を見つめながら言った。

「こういうの、悪くないな」

「何が?」

「人が増えて、物が動いて、結果が出る」

「当たり前のことでしょう」

「俺は当たり前じゃなかった」

その言葉に、私は少しだけ手を止める。

レオンは続けた。

「俺は戦場でしか、それを見てこなかった」

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