追放された自称悪役令嬢は落ちぶれた元騎士を拾って辺境に返り咲く
レオンは小さくため息をつく。

「もう少し反応をだな」

「余計なお世話よ」

「はいはい」

まったく信じていない返事だった。

私は髪を整えながら、内心だけで呟く。

(最悪……)

完全に寝落ちした上に、運ばれていたらしい。

尊厳が少し削れた気がする。

朝から最悪の気分だった。

その横でレオンは普通にパンをかじっている。

何事もなかった顔で。

その余裕が、さらに腹立たしい。

私は椅子に座る。

「……朝食」

「あるぞ」

「そう」

「起きるの、昨日より早いな」

「ええ」

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