追放された自称悪役令嬢は落ちぶれた元騎士を拾って辺境に返り咲く
「……ここは?」

「私の家」

「君は?」

「家主」

「それは見れば分かる」

「そう」

再び沈黙。

少し眉をひそめた男を見て私は本を閉じ、ため息混じりに口を開いた。

「吹雪の中で倒れていたから拾ったの」

「.........助けてくれたのか」

「違うわ」

即答した。

「死体が家の近くにあるなんて、気味が悪いでしょう」

男は数秒黙った。

それから苦笑する。

「素直じゃないな」

「初対面の相手に言われたくないわよ」

「それもそうか」

変な男だった。

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