追放された自称悪役令嬢は落ちぶれた元騎士を拾って辺境に返り咲く
私は本を閉じる。

「どういう意味?」

「言葉遣い」

「生まれつきよ」

「立ち居振る舞い」

「癖ね」

「字が綺麗すぎるのも」

「練習したから」

「政治や経済にも詳しいのもだ」

「本で読んだのよ」

全部嘘ではない。

―――全部、本当でもない。

レオンは一拍置くと、静かに言った。

「君は.....貴族だろう?」

私は少し考えた。

否定しても意味はない。

「元、ね」

レオンの目が細くなる。

「没落したのか」

「そんなところ」

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