追放された自称悪役令嬢は落ちぶれた元騎士を拾って辺境に返り咲く
私は薬草をすり潰しながら、小さく息を吐いた。

「我慢強い人は嫌いなの」

「初めて言われたな」

「黙ってた挙げ句に悪化させるから」

ため息交じりに薬を塗る。

レオンは何も言わないけれど、時折息を詰めるのが分かった。

「沁みる?」

「……少し、な」

「それ、口癖なの?」

「.....まぁ」

「そう」

慎重に薬を塗り広げる。

静かな時間だった。

やがて私はぽつりと尋ねた。

「これ、いつから?」

レオンは炎を見つめる。

「一年前だ」

「呪い?」

「ああ」

短い返事だった。

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