追放された自称悪役令嬢は落ちぶれた元騎士を拾って辺境に返り咲く
❅ ❅ ❅

翌朝。

目を覚ますと、家の中が妙に静かだった。

暖炉にはまだ火が残っている。

私は寝ぼけ眼のまま居間へ向かった。

「……?」

レオンの姿がない。

「どこ行ったの、あの馬鹿。」

昨日、あれだけ「無茶をするな」と言ったばかりだというのに。

嫌な予感しかしない。

外套を羽織って外へ出る。

朝の空気は刺すように冷たい。

白い息を吐きながら辺りを見回すと、

少し離れた薪置き場に人影が見えた。

「……」

レオンだった。

左手で斧を振り下ろしている。

カンッ

乾いた音が響く。

薪が真っ二つに割れた。

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