追放された自称悪役令嬢は落ちぶれた元騎士を拾って辺境に返り咲く
「エレノアさん!」

畑で雪かきをしていたミリアが、大きく手を振る。

「おはようございます!」

「おはよう」

私は近付く。

「少し時間ある?」

「ありますよ!」

返事が早い。

私は周囲を見回してから、一枚の紙を差し出した。

「これを見て」

ミリアは首を傾げながら受け取る。

「えっと……水路を直して……畑を広げて……保存食を増やして……」

読み進めるうちに、目が少しずつ大きくなっていく。

「これ、エレノアさんが考えたんですか?」

「ええ」

「すごい!」

私は首を振る。

「すごくなんかないわ」

「いや、すごいですよ!」

「まだ机の上の計画よ」

実現できなければ意味がない。

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