追放された自称悪役令嬢は落ちぶれた元騎士を拾って辺境に返り咲く
「任せてください!」

元気よく駆け出していく後ろ姿を見送りながら、

私は小さく息を吐いた。

人に頼る。

そんな当たり前のことが、私にはまだ少しだけ難しかった。

その日の午後。

村の集会所には、思っていた以上に多くの人が集まっていた。

農家に猟師、木こりに鍛冶屋。

子どもを連れた母親までいる。

私は入口で立ち止まった。

「……随分多いわね」

「ですね!」

隣でミリアが胸を張る。

「みんな来てくれました!」

「あなたが集めたの?」

「はい!」

「……すごいわね」

素直な感想だった。

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