追放された自称悪役令嬢は落ちぶれた元騎士を拾って辺境に返り咲く
私は続けた。

「もちろん簡単じゃない。

人手もいるし、時間もかかる。

だから―――」

紙を置いて前を見た。

「嫌なら断って」

一瞬で場が静まった。

(しまった)

言ってから気付く。

まただ。

私はいつも最後に余計なことを言う。

「ええと……」

言い直そうとした、その時だった。

「やるよ」

最初に声を上げたのは、年配の木こりだった。

「水路が直るなら助かるしな」

「俺も手伝うよ」

「石運びなら任せろ」

「うちは昼飯を作るよ」

「あたしも保存食なら教えられる」

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