追放された自称悪役令嬢は落ちぶれた元騎士を拾って辺境に返り咲く
❅ ❅ ❅

そうして迎えた夕方。

作業を終えた村人たちが帰っていく。

空は薄い橙色に染まっていた。

ミリアは片付けをしながら笑っている。

「今日もすごかったですね!」

「まだ全然進んでないわよ」

「でも、形になってます!」

「……そうね」

エレノアは短く答える。

その少し後ろで、レオンは黙々と工具を片付けていた。

だが、その動きはどこか軽い。

横目で見ていたエレノアが、ふと言った。

「ねえ」

「なんだ」

「明日は休んでもいいんじゃない?」

レオンは一瞬動きを止めた。

「君がそれを言うのか」

「私は合理性を考えて言っているだけよ」

「嘘だな」

「嘘じゃないわ」

「そういうことにしておく」

またそれだ。

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