~KissHug~
このままもう抱かれてもいいと
思っていた。


怖い目の素良も素敵だったから…
でも、どんな気持ちで私を抱くのか
知っておきたかった。

首筋に這う唇
素良の手は私のブラウスのボタンを脱がしていた。

「素良
私のことどう思って
この先進むの?」

素良は答えない

ブラウスの前が大きくあいて
ブラが見えていた。

「素良、答えて。
私の大事なものなんだよ。
遊びだけでは、この先進みたくない。
割り切れない……」

素良は無言でブラを外した。
体じゅうが鳥肌に変わった。

素良の唇と舌が忙しく這う。


なんとも言えない甘い感触に
吐息が甘い声に変わる。


「芳樹ともするんだろ?」

冷たい声だった。


「芳樹は、私を想ってくれてるから
私の心みんな知ってるから……
こんなことしない……
素良みたいな鬼みたいな顔で私を
抱きしめない。」

「あ…そ…………」


私から体を離して
携帯を取り出した。


「ちー?俺?
何してる?……うん、ヒマか?
じゃ、今から行くわ。
なんかメシある?
腹ぺこ~……ははは……
ちーをいただきに行きます~~」

そう言って、携帯を閉じた。

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