結婚してもおひとり様を貫きますから~俺様御曹司は孤独な契約妻に愛されたい~
 笹島さんとは婚約をしていなかったことや、親密な関係になった女性なんていないと言いきってくれたことにも安堵もした。

 でも、それならなぜ私と関係を持ったのかと考えてしまう。

 私たちの関係に、恋愛感情は不要。不覚にも私は彼を好きになってしまったが、冬馬さんはそうじゃない。
 彼はただ、快楽を求めただけ?
 それとも、知らずに私がそういう雰囲気を作ってしまっていた?

 あの夜はお互いにアルコールを口にしていたし、さすがの冬馬さんも判断力が鈍っていたのかもしれない。

 どれだけ考えてみても、答えは本人にしかわからない。それを知りたいと思うけれど、尋ねてしまえば今の関係を崩しそうで怖い。

 今夜の冬馬さんは笹島さんの件で会長と会うため、帰宅は遅くなると聞いている。

 週末は、久しぶりに一緒に過ごせるだろうか。
 そう思っていたところで、彼からメッセージが届く。

【明日、瑞希の時間を俺にくれないか?】

 意味深な言い回しに、ドキリと鼓動が跳ねる。もちろんOKの返事を送ったが、落ち着かない。
 体はいつも以上に疲れているのに、目が冴えてしまった。

 明日、冬馬さんはなにをするつもりなのだろう。そんなことを悶々と考えながら、何度も寝返りを打っていた。



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