結婚してもおひとり様を貫きますから~俺様御曹司は孤独な契約妻に愛されたい~
 ようやく顔を離されると、静かな室内に私の乱れた呼吸音が響く。

 うつむいている間に横抱きにされ、寝室へ向かった。

 どこもかしこも豪華な仕様であるのはわかっているが、今はそれを楽しむ余裕なんてない。ただひたすら、冬馬さんを見つめる。

 彼のことを、冷たい最低な男だと思っていた。
 でも本当は、情熱的な人なのだとこの熱のこもった視線を見ればわかる。

 ベッドの中央にそっと降ろされる。
 額に瞼に口づけながら、私の服を脱がせていった。

 すでに一度すべてを見られているとはいえ、慣れることなんてない。彼に下着姿を晒していることが恥ずかしくてたまらず、体に腕を巻きつける。
 それをくすりと笑いながら、冬馬さんが自身の服をくつろげていった。

 筋張ったひんやりとした手が肩に添えられて、そっと押し倒される。
 羞恥心に襲われて潤んだ瞳で見上げると、彼は目じりに口づけてきた。

 公の場で受ける彼の印象とは似ても似つかない、優しい口づけが至るところに降ってくる。耳もとに触れられるとくすぐったくて、身を竦めた。

 唇で耳朶を愛撫しながら、彼の手が鎖骨をなぞる。それから、胸もとへ近づいていった。

 じわじわと興奮を煽られ、呼吸が乱れていく。
 下着の上からふくらみに触れられ、これまでよりさらに鼓動が騒ぎだした。

 軽いキスをした冬馬さんは、唇で首筋を辿っていく。そうしているうちに、気づけば下着は外されていた。

 胸もとに直に触れられて、体がビクッと跳ねる。
 ひんやりしていたはずの彼の手は、すっかり私の体温と馴染んでいる。大きな手で胸の膨らみを優しく包み込み、私の反応を確かめながら力を込められる。

「あっ……」

 すっかり敏感になっている先端を彼の指が掠めるたびに、堪えきれずに声が漏れてしまう。
 どうにも恥ずかしくて、両手で顔を覆う。
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