結婚してもおひとり様を貫きますから~俺様御曹司は孤独な契約妻に愛されたい~
 胸の中心を、熱い舌が這っていく。

「ああ」

 先端を口内に含まれてたまらず大きな声をあげると、笑い声が聞こえていた。

「顔を隠さないで」

 優しく手をどけられ、うかがうように彼を見る。
 視線が合うと同時に深く口づけられて、羞恥心はかき消されていく。

「はぁ……ん……」

 貪るような激しい口づけに、息も絶え絶えになる。

 さらに胸もとも刺激され、次々に襲い掛かってくる快楽に腰が揺れた。

 大きな手は体の線をなぞり、脚のつけ根をさらりとなでる。さらに奥へと進み、私の中にゆっくりと侵入してきた。

 室内に、私の荒い息遣いと水音が響く。恥ずかしいと思う余裕もないほど、早急に追い詰められていく。
 シーツをきつく握り、瞼を閉じる。

 激しい刺激に疼く下腹部が、限界を訴えてくる。それに抗うように、全身に力がこもった。

「やぁ、あっ……ああぁ」

 大きく弾けた快楽の波が、全身に広がっていく。閉じた瞼が小さく震え、浅い呼吸を繰り返す。

 強張っていた体から力が抜け、だらりと腕を投げ出した。

「大丈夫か?」

 汗で額に張り付いた前髪を避けながら、冬馬さんが私の顔を覗き込む。

 なんとかうなずいた私に軽く口づけると、彼は体を起こした。

 ぼんやりと天井を見つめる。

 ようやく呼吸が落ち着いてきたとこで、再び冬馬さんが覆いかぶさってきた。
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