結婚してもおひとり様を貫きますから~俺様御曹司は孤独な契約妻に愛されたい~
「愛してる、瑞希」

 彼の手が、脚にかけられる。
 緊張してピクリと体が反応すると、なだめるように口づけてくれた。

 冬馬さんがゆっくりと腰を沈めていく。
 はしたないけれど、もっと近づいてと強請るように彼の首もとに腕を巻きつけた。

「はあ、瑞希……」

 完全にひとつになり、冬馬さんが抱きしめてくれる。

 こうして彼と抱き合っていると、不安や心配なことはすべて忘れていられる。
 自分は生涯おひとり様でいるのだと、誰にも頼らないように生きてきた。それを貫く自信も術も、持っているつもりでいた。

 けれど冬馬さんの温もりに包まれていると、これまでの自分は強がっていただけのように思えてくる。過去を後悔はしていないが、意地を張っていた面もあったと今ならわかる。

 頑なだった私を解きほぐしたのは、冬馬さんだけ。

「大丈夫か?」

 尋ねられて小さくうなずく。

 体を起こした冬馬さんが、ゆっくりと動きだした。
 わずかに残っていた理性を完全に手放し、甘い嬌声があげ続ける。彼の背に爪を立て、瞼をきつく閉じて快楽を享受する。

 ぽたりと垂れた滴に薄らと目を開けると、冬馬さんの額に汗が浮かんでいた。眉間にしわを寄せ、彼も必死に耐えながら私を攻め立てる。

 これほど苦しそうな顔をした冬馬さんは、初めて目にする。
 心から、私を求めてくれている。そう幸せを噛みしめながら、さらにきつく彼に縋りついた。

 抱き起されて、座ったまま向かい合わせになる。
 なおも激しく突き上げられ、たまらず彼に縋りつく。
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