結婚してもおひとり様を貫きますから~俺様御曹司は孤独な契約妻に愛されたい~
 肌は汗ばみ、呼吸は荒い。素肌を思いっきり彼に押しつけていることも気にならず、ひたすら求め続ける。

「やぁ……も、もう無理……」

 苦しいほどの快楽に、体が限界を訴えてくる。

 けれど再び私を組み敷いた冬馬さんは、これまでよりもさらに激しく追い立てた。

 下腹部が小さく痙攣しだし、ついに絶頂を迎える。背中を大きく反らすと、冬馬さんは私の腰を強く引き寄せたてさらに奥を穿った。

 ようやく動きを止めた冬馬さんが、まだガクガク震える私をきつく抱きしめてくる。

 感じる激しい鼓動が、どちらのものかもわからない。遠い人だと思っていた冬馬さんが、こうして私を包み込んでくれている現実に胸が満たされていく。

 しばらくして隣に体を横たえた冬馬さんが、胸もとに私を抱き寄せてくれる。

「瑞希を絶対にひとりにさせない。愛してるんだ」

 冷たいと思っていた彼の大きな愛に包まれて、じわりと涙が滲む。剥き出しの胸もとに頬を寄せると、彼がさらに力強く抱きしめてくれる。

「ずっと、私の味方でいて」

 温かい家庭なんて、経験したことのないものを築いていく自信はない。
 でも、冬馬さんが隣にいてくれたら大丈夫。彼のことを、誰よりも信じているから。

「あたりまえだ」

 髪や頬に口づけられ、くすぐったさに身をよじる。
 大きな手が、頭から背中にかけて何度もなでてくれる。その優しい温もりに、私はゆっくりと意識を手放していった。




 END
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