結婚してもおひとり様を貫きますから~俺様御曹司は孤独な契約妻に愛されたい~
* * *
目的の駅に着き、電車を降りる。それから、映画館の入っている駅直結のビルへ入っていく。もう何度か通っているから、すっかり慣れた道程だ。
席に着くと、日常を忘れて映画の世界に没頭した。
今回見たのは、少し前から話題になっていた作品。国のトップに上り詰めた人物の、広くは知られていなかった半生を描いたものだ。
二時間を超える上映が終わったが、すぐには席を立てないでいた。予想外に感情を揺さぶられて、滲んだ涙をぬぐう。それから小さく身じろいで、凝り固まった体を解した。
時間をかけてようやく外に出ると、すぐに日常の喧騒に包まれて映画の余韻が薄れていく。
意識が完全に今に戻ったところで、心の中で映画の内容を振り返る。そうしながら、次の目的のカフェに向かった。コーヒー豆の焙煎体験ができる、前から一度は行ってみたいと思っていたお店だ。
カフェに着くと、まずはコーヒー豆について簡単なレクチャーを受ける。それから自分の好みを伝えると、どんな豆が合っているのか、焙煎具合はどうしたらいいのかを教えてくれた。
百種類以上あるコーヒー豆の中から、好みに合うものを迷いに迷ってひとつだけ選ぶ。それを焙煎機にかけると、芳しい香りが鼻をくすぐった。
絶対に美味しいに違いない。このワクワクとした時間が、日頃の疲れを癒してくれる。
焙煎したての豆を使って、マスターが淹れたコーヒーが運ばれてきた。
豆の種類も焙煎具合も自分で決めたという特別感が、コーヒーをますます美味しくする。一緒に提供された手作りケーキとの相性もよくて、大満足だ。豆はまだ残っており、持ち帰り分があるのもうれしい。
スマートフォンを開いて、店内でしばらくゆっくりとさせてもらう。
長く利用しているブログアプリを立ち上げる。新規投稿の画面を開いて、さっき見たばかりの映画の感想をまとめていった。
ブログには、自分が見たものや読んだもの、体験をしたことなどの感想をアップしている。後日、このカフェの話題もアップするつもりだ。
始めた当初は見向きもされていなかった私のブログも、今では少なくない反応をもらえている。同じ話題をアップしている他人のサイトを訪問するのも楽しく、新たな交流が始まる。そういうやりとりが、私のおひとり様ライフを豊かにしてくれるひとつでもある。
「よし!」
最後に作品のフライヤーの写真を載せて、公開ボタンを押す。一仕事終えたと満足しながら、残っていたコーヒーで喉を潤わせた。
目的の駅に着き、電車を降りる。それから、映画館の入っている駅直結のビルへ入っていく。もう何度か通っているから、すっかり慣れた道程だ。
席に着くと、日常を忘れて映画の世界に没頭した。
今回見たのは、少し前から話題になっていた作品。国のトップに上り詰めた人物の、広くは知られていなかった半生を描いたものだ。
二時間を超える上映が終わったが、すぐには席を立てないでいた。予想外に感情を揺さぶられて、滲んだ涙をぬぐう。それから小さく身じろいで、凝り固まった体を解した。
時間をかけてようやく外に出ると、すぐに日常の喧騒に包まれて映画の余韻が薄れていく。
意識が完全に今に戻ったところで、心の中で映画の内容を振り返る。そうしながら、次の目的のカフェに向かった。コーヒー豆の焙煎体験ができる、前から一度は行ってみたいと思っていたお店だ。
カフェに着くと、まずはコーヒー豆について簡単なレクチャーを受ける。それから自分の好みを伝えると、どんな豆が合っているのか、焙煎具合はどうしたらいいのかを教えてくれた。
百種類以上あるコーヒー豆の中から、好みに合うものを迷いに迷ってひとつだけ選ぶ。それを焙煎機にかけると、芳しい香りが鼻をくすぐった。
絶対に美味しいに違いない。このワクワクとした時間が、日頃の疲れを癒してくれる。
焙煎したての豆を使って、マスターが淹れたコーヒーが運ばれてきた。
豆の種類も焙煎具合も自分で決めたという特別感が、コーヒーをますます美味しくする。一緒に提供された手作りケーキとの相性もよくて、大満足だ。豆はまだ残っており、持ち帰り分があるのもうれしい。
スマートフォンを開いて、店内でしばらくゆっくりとさせてもらう。
長く利用しているブログアプリを立ち上げる。新規投稿の画面を開いて、さっき見たばかりの映画の感想をまとめていった。
ブログには、自分が見たものや読んだもの、体験をしたことなどの感想をアップしている。後日、このカフェの話題もアップするつもりだ。
始めた当初は見向きもされていなかった私のブログも、今では少なくない反応をもらえている。同じ話題をアップしている他人のサイトを訪問するのも楽しく、新たな交流が始まる。そういうやりとりが、私のおひとり様ライフを豊かにしてくれるひとつでもある。
「よし!」
最後に作品のフライヤーの写真を載せて、公開ボタンを押す。一仕事終えたと満足しながら、残っていたコーヒーで喉を潤わせた。