【改稿版】彼女はエリート外交官の求愛から逃れられない
彼への愛を理由に、向き合うことをせず、ずるずるとごまかしてきた。案の定、神様の罰が下った。私に罰が下ればいいのに、母が苦しんで倒れた。
弦也は玲さんのせいだと言うが、彼のせいではない。こうなるかもしれないと思っていたのに逃げていた私が悪いのだ。
今回は母の発作が大きく、身体も衰弱してしまった。
そのため、先日今まで入院していた病院から大きな総合病院へ転院が決まった。
その病院は、家から遠くて会社とは別方向だった。入院費も相当かかる。
病院の近くへ一時的に引っ越しても、社宅扱いにできない今の会社にいるのは正直難しいと思うようになった。
その日も会社で部長に相談した。
「病院の近くに引っ越せれば、何かあった時にすぐに行けるのですが、そうじゃないと手遅れになることもあると言われていて、一時的にでも病院の近くに引っ越したいんです」
「このあたりだとここまで通勤に二時間以上かかるだろう。おそらく、通勤費も上限を超えるから全部は支払えないと思うんだ」
「部長。住宅手当は難しいでしょうか」
「無理だ。それだけは規則だからどうにもならない。入社時にわかっていたうえで皆にはここへ入社してもらっている。だから遠距離通勤の人はほとんどいないんだ」
「そうですね……」
「介護休暇はそれなりに取れるとは思うんだが、君の場合すでにかなり取っているし、有給休暇も限りがあるからね」
「休暇はこれ以上取れないです。皆さんに迷惑をかけているのはわかっています」
大変だねと周りは口にはしているが、最近の同僚の態度を見れば不愉快に思っているのがわかる。
私の急な休みが続き、他の人の仕事にしわ寄せがいって、残業させてしまっているのだ。
弦也は玲さんのせいだと言うが、彼のせいではない。こうなるかもしれないと思っていたのに逃げていた私が悪いのだ。
今回は母の発作が大きく、身体も衰弱してしまった。
そのため、先日今まで入院していた病院から大きな総合病院へ転院が決まった。
その病院は、家から遠くて会社とは別方向だった。入院費も相当かかる。
病院の近くへ一時的に引っ越しても、社宅扱いにできない今の会社にいるのは正直難しいと思うようになった。
その日も会社で部長に相談した。
「病院の近くに引っ越せれば、何かあった時にすぐに行けるのですが、そうじゃないと手遅れになることもあると言われていて、一時的にでも病院の近くに引っ越したいんです」
「このあたりだとここまで通勤に二時間以上かかるだろう。おそらく、通勤費も上限を超えるから全部は支払えないと思うんだ」
「部長。住宅手当は難しいでしょうか」
「無理だ。それだけは規則だからどうにもならない。入社時にわかっていたうえで皆にはここへ入社してもらっている。だから遠距離通勤の人はほとんどいないんだ」
「そうですね……」
「介護休暇はそれなりに取れるとは思うんだが、君の場合すでにかなり取っているし、有給休暇も限りがあるからね」
「休暇はこれ以上取れないです。皆さんに迷惑をかけているのはわかっています」
大変だねと周りは口にはしているが、最近の同僚の態度を見れば不愉快に思っているのがわかる。
私の急な休みが続き、他の人の仕事にしわ寄せがいって、残業させてしまっているのだ。